渡辺主筆
読売新聞の渡辺恒雄主筆が98歳でご逝去されました。 毎年元旦に掲載される読売信条に渡辺さんの哲学を感じていました。 「読売新聞は責任ある自由を追求する。 個人の尊厳と基本的人権に基く人間主義をめざす。 国際主義に立ち、日本と世界の平和、繁栄に貢献する。 真実を追求する公正な報道、勇気と責任ある言論により、読者の信頼にこたえる。」 1994年には、提言報道である読売憲法改正試案を発表しますが、憲法9条改憲を議論の俎上にあげます。 かたや、2005年には、日本の戦争責任を反省するための「戦争責任検証委員会」を創設し「戦争責任を検証する」を上梓。 多くの人が追悼文を寄せていましたが、リチャード・アーミテージ元米国務副長官の言葉が印象的でした。 「日本は愛国者を失いました。渡辺氏は自らの意見を恐れず述べ、 それは常に国への愛に根ざしていました。異なる意見にも敬意を払う姿に大いに感銘を受けました。 彼は『巨人』でした。」 読売巨人軍の元オーナーでもあり、今日の大谷翔平選手を始めとする日本人選手たちの活躍の背後で、 野球大国に媚びない渡辺さんが立ちはだかっていました
2024年12月23日