モンマルトルへの道
母親が大変感動したと言うので浜松市立美術館で開催されていた「レーピン展」を訪れてみました。 イリヤ・レーピンは、帝政ロシア時代に生まれた画家。 貴族等の肖像画を精緻に描く一方で、社会の最下層にある民衆の赤裸々な姿を力強く描いていました。 観覧していて、ある小さな作品の前で、ボロボロと涙が出て来ました。 絵画の前で、涙が出るのは初めてのことでした。 それは、「パリ、モンマルトルへの道」という空と道のみが素描されたシンプルな風景画。 主義主張の色濃い作品が居並ぶ中で、この絵に心を揺さぶられたのです。 そこで、後日そのタイトルを調べると、 モンマルトルはパリで一番高い丘で、「殉教者の丘」に由来があるとのこと。 その昔、信仰のゆえに三人の首がはねられた地。 そして、フランシスコ・ザビエルがイグナチオ・デ・ロヨラらと誓い合い イエズス会を創設した地でもありました。 そこには、道を前にして怯えている者への激励があったようです。 たとえ道は険しくとも、共に歩まれるお方がおられます。
2012/12/25