オランダと自我作古
天皇皇后両陛下がオランダを訪問している時に、奇しくもサッカーワールドカップの対戦は日本とオランダでした。 森保一監督が、試合後の会見でオランダ人のハンス・オフト元日本代表監督の名前をあげて 「オランダの指導者の方々が日本のレベルアップに貢献して頂いたので感謝したい。」 改めて、わが国とオランダの歴史を紐解くと、1600年のオランダ船リーフデ号が大分県に漂着したことに始まります。 そこに乗船していたイギリス人ウィリアム・アダムスを通じて、オランダとの貿易が始まります。 やがて、長崎の出島を通じて、解剖学教科書「ターヘル・アナトミア」が翻訳されます。 それが解体新書。その翻訳の苦労が杉田玄白の「蘭学事始」に記載されていて、それに感涙したのが福沢諭吉でした。 辞書もなく尋ねる人もいない困難な状況下で、それに耐えて開拓にあたることを「自我作古」(じがさっこ)と表現。 我より古(いにしえ)を作(な)す、歴史を作る主体となる。この言葉を掲げて誕生したのが慶應義塾でした。 世界一を目指す日本代表は、まさに自我作古。それは先人や周りへの敬意と感謝から生まれます。
2026/06/19