数年前の日曜日のことでした。 教会の礼拝に、アフリカ人の女の子と学校の先生が 突然やって来られました。 言葉も分からないこともあり、こちらも気持を察することができず、 女の子の表情は終始硬かった記憶があります。 今年に入って、同じ学校の留学生が行方不明になったことが報道されました。 どうして、逃げ出してしまったのか。 かたや、その学校の駅伝部は全国2連覇を果たしました。 紆余曲折があったものの、留学生と一丸となった生徒たちを、まず褒めてあげたい。 おめでとう。それでも、留学生頼りの大会に、何か心残りがあるのです。 留学生も一人の高校生であり、優勝の請負人ではありません。 優勝とは、優しく勝つのです。私がほっとするのは、男子の豊川工業高校です。 ここ数年、準優勝3位入賞を果たしてきました。 しかも、希少な日本人のみのチームです。 たとえ、優勝には届かずとも、優勝以上に価値のある偉業に思えます。 順位を落としても、豊川工業の姿勢にこそ、 三河人の心意気を感じてしまいます。
2009年12月21日