大学サークルの五十周年の感謝会がありました。 大きな問題に直面したり、学生が集まらなかったり、 曲がりくねった道を歩んで来ました。 何度も解散の危機に見舞われながらも、 ここぞという時には、必要な人材が与えられる。 そして、今日を迎えることができました。 それは、メンバーの一人一人が自分の立場をわきまえて、 自分の義務を果たしたゆえだと思いました。 権利ばかりが主張される世相ですが、義務こそ明日の道標ではないでしょうか。 司馬遼太郎さんの小説「坂の上の雲」がようやくNHKでドラマ化されました。 戦争を美化してはなりませんが、海軍軍人の生き様には教えられます。 海軍兵学校の校長でもあった井上成美(しげよし)提督は言われていました。 「デューティの観念があって、レスポンシビリティを身につけた人間ならば、 そのまま戦争に出しても使えるという信念を、私はもっていた。」 デューティとは、義務。レスポンシビリティとは、責任と訳せるでしょう。 海軍の真っ白な軍装は、責任と義務の象徴に見えました。
2009年11月30日