小学四年生の息子とぶらりと訪れたのが、お隣の湖西市にある豊田佐吉記念館。 トヨタ自動車社長の曾祖父が豊田佐吉翁。 もとは大工であり、独学で織機を発明して、世界のトヨタに羽ばたきます。 実物の織機の展示をはじめ映像等を通じて、その経緯がよく分かります。無料です。 それは、「西国立志編」という一冊の本から始まります。 英国の大工が、苦労に苦労を重ねて紡績機を発明したことに目を光らせます。 自分にもできる。そして、努力に努力を重ねて、英国の会社からも認められる自動織機の発明に至ります。 その無駄を排した物作りは、トヨタ自動車に受け継がれます。 佐吉の織機は、まさに汗と涙の賜物。日本の物作りの原点を見るようでした。 この時代、不況といえど当時の貧しさの比ではありません。 いつしか、この泥臭さを忘れていないだろうか。 「がんばらなくてよい」という言葉も流行りますが、かたや、 一生懸命がんばる価値を見下げてはなりません。 佐吉の言葉。百を忍んで千を鍛えれば事遂(つい)に全うす。
2009年10月24日