地域の運動会で、お年寄りの方と話す機会がありました。 そのお父様は、ガダルカナル島からの帰還兵。 しかし、戦争のことを語ることは一切なかったそうです。 そこで、ご自分で調べたのでしょう。ガダルカナルの悲劇を伺いました。 戦後、多くの人が口を閉ざしてしまったようです。私の祖父母も。 学校の授業でも、近現代史は足早に通り過ぎて行った記憶もあります。 かといって、蓋を閉ざしたままでも良いのでしょうか。 子供が走るのを脇目に、「粗食だったから、長生きできた。子供たちは可愛そうだ。 ジュースに、スナックに、日本人の寿命は縮むよ。」 政権交代の話に至り、いろんな事を危惧されていました。 「僕らの世代は、何をなすべきでしょうか。」 その方は、嬉しそうに、ひと言「歴史を学びなさい。」 先が見えない時こそ、お年寄りに教えていただく必要があるでしょう。 悲惨な戦争を乗り越えた人たちは、まさに知恵の宝庫。 ちょうどその方と同じ年頃の半藤一利さんの「昭和史」に目が留まりました。 天の声とばかりに読み始めました。
2009年09月25日