フライパン倶楽部

お店のこと カート

中学校の恩師を卒業以来はじめて訪ねました。 車を1時間ほど走らせた自然豊かなところにお住みでした。 25年ぶりのことでしたが、先生は元気でした。 現役から退き、土をいじっている日々とのこと。 そのお姿を拝見した時、ほっとしました。 ご夫妻で「よく来てくれたね~」と満面の笑みで迎えてくれました。 なんだか、放蕩息子が、ようやく家に帰って来た時のような歓迎ぶりでした。 「これ、わたしが作ったのよ。食べて、食べて。」 初めてお会いする奥様は、イチジクを干したお菓子を振舞ってくれました。 話が当時のことになると 「43年の教師生活で、あんなにショックだったことはなかったなあ~」 先生の表情が、はじめて曇りました。 それは、同級生が不慮の事故で当時亡くなったのです。 ちょうど同じ時期、夏休み前のプールで起こった悲劇でした。 そして、他の同級生の消息を聞いてきます。 帰り際に大きなスイカを持たせてくれて、 お二人揃って、私が見えなくなるまで見送ってくれました。 庭先の山百合が、それは見事に花を咲かせていました。

2009年07月16日

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