「高津君に、母親のような優しさがあると良いよなあ~」 幸い私には、このように声をかけてくれる方がいます。 私の身近にいる人には、頷ける言葉なのです。 しかし、当の本人は、自分のことが見えていない。 自分が自分のことを一番知っているつもりなのですが。 夏目漱石が「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。 意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」 智も情も意地も、人間の人格をなす働きであり、どれも重要なものです。 しかし、それらが過ぎてはならない。偏ってはならない。では、いかに。 この3つの調和です。 よく耳にする全人格教育とは、まさにこの調和が目標でしょう。 聖書にも「厳しさと優しさ」あるいは「力と愛と慎み」という並列の言葉があります。 これも調和を教えていると思います。 いや、愛というものこそ、この調和を意味しているようです。 その時、イエス様こそ、調和のとれた全人格をお持ちだと気づきます。 とかく人間は偏ります。しかし、人の声によって救われます。 また、私の祈りの課題が増えました。
2009年05月19日