フライパン倶楽部

お店のこと カート

「受け売り」という言葉があります。 辞書で調べると、それはメーカーや卸店から買った商品を転売すること。 それは、皮肉にも、今の弱体化した小売業を指しているかのようです。 しかし、本来の小売業は、受け売りではありません。 自分で商品を選別して、自分の言葉で売ります。 商品や情報が溢れると、ますますこの受け売りが主流になります。 何といっても、安易で楽ですから。 お料理でも同じです。お料理本やレシピに書いてあることをそのまま鵜呑みにする。 自分で考えない。自分で判断しない。すべて他人まかせ。 いかにも、分っているかのように振舞います。 その実、自分の味が全くない。 100年前に夏目漱石も悩んでいました。 当時の学問も、西洋の受け売りだったようです。 その時、自分本位という言葉によって、この受け売りから解放されます。 それを漱石なりに、「私の個人主義」と呼んでいます。 大先輩は、きちんと要諦をおさえていました。 それは、自分の足で立つ、独立に至ります。 小売業も大人になるべしです。

2009年05月16日

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