子供たちが絵画コンクールで入選に入りました。 今度は特選をめざして張り切っています。 ただ、それが行き過ぎても行けないと感じます。 賞はあくまで、その審査員の目から見たもので、絶対的な評価ではありません。 ちょうど、映画「ALWYAS 続・三丁目の夕日」を観ていて、 芥川賞をめざしていた主人公がよぎりました。 賞からは漏れましたが、周囲の人たちには感動を与える作品でした。 また、「フランダースの犬」のネロ少年が、おじいさんを描いた絵もそうでした。 その絵は、もはや評価される対象でありません。 いろんなことがあり、いろんな思いが詰まった渾身の大作であったと思います。 最後の場面にでてくる、ルーベンスの十字架の絵よりも価値があったのかもしれません。 少なくともイエス様は、ご自身の絵よりも、その絵を喜ばれたでしょう。 賞というのは、そのような作品を否定してしまう恐ろしさもあります。 ひたむきに、真剣に打ち込んだ作品は、賞を越えて、 とにかく世界で一番素晴らしい。ぼそっと、子供たちに伝えてあげました。
2008年11月25日