できる仕事人は、道具を大切にする。 数年前にNHK「プロジェクトX」で薬師寺宮大工の 西岡常一(つねかず)さんが紹介されていました。 未だに私の記憶に残っているのが、西岡さんの道具箱。 スタジオで、重く静かに輝いて見えました。 西岡さんの道具に対する思い入れは強く、一度は途絶えてしまった 「ヤリガンナ」という道具を復活させたそうです。 先日トイレ掃除を指導いただいた時にも、私の目に留まったのが、美しい道具箱でした。 やはり、素晴らしい仕事が待っていました。 そして、最後は、きっちりと道具を手入れして終わる。 道具に始って、道具に終わる。これは、お料理にも通じます。 道具に愛着をもち、道具をよく手入れしているなら、 美味しい料理が生まれて来ます。 大方、道具の状態を見れば、そのお料理も想像できてしまう。 その時、お料理道具の販売店として、いかに道具に愛着をもっていただくか。 それは、まず販売する人が、道具に愛着をもつことでしょう。 できる料理人は、店を選ぶ。そんな店になりたいものです。
2008年11月17日