朝日新聞の天声人語で柳宗悦(やなぎむねよし)さんが紹介されていました。 「手仕事の日本」という著作があり、手と機械の違いについて語ります。 手は、心とつながっている。 手はただ動くのではなく、いつも奥に心が控えていて、 働きに悦びを与えたり、また道徳を守らせたりする。 まさしく、手仕事とは、心の仕事にほかならないと。 新聞を読みながら、実に的確な表現だと、大いに共感してしまいました。 時同じくして今度は、中日新聞の読書欄。 「柳宗悦と朝鮮」の著者の言葉でした。柳が感じた美とは何か。 「名もない職人が作った民芸品の中には、うまく作ろうという作為はなく、 ただ無心に作った物から、自然なぬくもりや、生活の中から受け継がれてきた 美の深さを感じたのではないでしょうか。」 家庭料理も「手料理」とも呼ばれ、同じなのだと思ったのです。 手料理の美味しさを裏付けてくれている様です。 そして、今日はじめて知りました。柳宗悦さんのご長男が、 なんと、当社でも長いことその商品を扱ってきた柳宗理さんでした。
2008年11月11日