一人暮らしのお年寄りと話す機会がありました。家族はいるのです。 奥様は痴呆のために老人ホーム。お子さんたちは世帯をもって別居。 何より困るのは、毎日の食事だそうです。 昭和一ケタ生まれで「男子厨房に入らず」という教えがあり、 お料理は一切できない。 「どうして、あんなことを言ったのかな~」と悔やまれていました。 ただ、当時はきちんとした役割分担があり、 三世代が一緒に暮らしていたので、お互いに助けあって行けたのでしょう。 ところが、核家族化となると、そうも行きません。 「早く男子厨房に入るべし」でしょう。 仕出のサービスもあるのですが、飽きがあったり、 栄養が偏ったり、家庭料理にはかないません。 それにしても、一食分作るのは、わびしいですね。張り合いもない。 沢山作った方が味も良いし、効率も良い。 やはり、みんなで食べるから美味しい。お料理は一人の世界ではないようです。 そこで、問題なのは、核家族化。これが問題の核かもしれません。 超高齢化社会を迎えて、家族のあり方が問われています。
2008年11月06日