安曇野ちひろ美術館を訪れました。 黒柳徹子さんの「窓ぎわのトットちゃん」の挿絵が懐かしいです。 いわさきちひろさんの絵は、今でもよく見かけますので、 まだご健在なのだろうと漠然と思っていました。 ところが、お亡くなりになって34年が経過。 トットちゃんが出版された時は、すでに他界していた訳です。 それにしても、今も生きているかのように、その絵をよく見かけるのは、 それほど愛されているゆえでしょう。 実は、この美術館が、ちひろさんの絵にも優って素晴らしい。私がそこで衝動買いしたのが 「ぼくが安曇野ちひろ美術館をつくったわけ」という一冊の本でした。 著者は館長さんですが、なんと、ちひろさんの一人息子。 松本猛さんが、お母様の遺産を受け継いで、お母様の美術館を作られたのです。 ちひろさんの息子という特別な境遇をいただき、 それをしっかりと受けとめて、きちんとご自分を生きている。 その生き方は、松本さんにしかできなかったでしょう。 分かりました。松本さんが、ちひろさんを今日も生かしていたのです。
2008年09月04日