フライパン倶楽部

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知多半島の先端にある美浜町小野浦に行って来ました。 三浦綾子さんの小説「海嶺」のモデルとなった音吉のふる里。 14歳の鎖国時代に、船で遭難して14ヶ月太平洋を漂流。 アメリカ原住民の奴隷となったところ、奇特なイギリス人に助けられ、中国のマカオへ。 そこで宣教師との出会いがあり、聖書の日本語訳に協力。 そして、アメリカ人の善意で、丸腰のモリソン号にのって待望の故国へ。 ところが、悲痛にも砲撃を浴びる。帰還ならず。 この事件を受けて、渡辺崋山らが幕政を批判、黒船来航の導火線ともなり、 やがて開国が実現。なぜか、音吉は日本に戻ろうとしません。 英語を学んだ彼は、あの事件以来、漂流民を助けることを決意。 自分の事をお上に隠すように約束させて、多くの漂流民を日本に無事送り帰します。 キリストの愛を知った彼だからこそ、故国を捨ててまで犠牲者となりえたのでしょう。 そんな時、横田めぐみさんのことが重なりました。 まさしく見えないところで、厳然と生きている海嶺のような巨人たちです。

2008年08月16日

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