格差社会という言葉が広がっています。 格差がない社会は、極端に言えば社会主義社会です。 それは、国に依存する社会とも言えます。 わが国は、個人が自立して責任を負うことが前提の自由主義社会です。 それが、いつのまにか依存心が強くなり、 格差社会という言葉を盾にしているようです。 そう考えると、格差社会の背後には、自立した個人が育っていないように感じます。 戦後の復興期などは、決して良い社会環境だったとは言えないでしょう。 しかし、社会の不満を口にする前に、とにかく汗水流して働いていました。 自分たちで変えて行こう、作って行こうという泥臭さがありました。 それに倣い、今こそ自立した個人を育てて行くことです。 「やってみよう!」と挑戦する人を応援する。その意欲の芽を摘まない。 巣立ちできない小鳥を擁護するだけの発想では不十分です。 自分の力で、大空高く、力強く羽ばたく。そのための手助けです。 彼らを信じて育てる愛情こそ、今問われています。
2008年07月25日