枝豆は、文字通り、枝つきの豆ですが、最近は、 枝のない袋詰めの豆が主流のようです。これが、興ざめです。 枝つきの方が、断然おいしいのですが。 切ると言うほんのひと手間を省力するために、加工された手軽な商品があふれています。 しかし、その陰では、本物のおいしさが失われている。 それは微妙なものもありますが、積み重なると大きなものです。 その意味では、今の時代、どれほど本物の味を知らないでいることでしょうか。 うなぎの偽装事件などは、業者が悪いのは当然ですが、 ごまかされてしまう消費者も、かたや反省すべきではないでしょうか。 本当の味を知らないのを良いことに、業者がつけこんでくるようにも思うのです。 故郷の川でとれた天然の鰻を食べたことがありますが、油ののりが俄然違います。 手軽な商品ばかりに慣れっこになってしまうと、味覚が衰え、大きな罠が待ち構えているようです。 ほんのひと手間にこそ、もっともっと寛容になりたいです。
2008年07月05日