大阪府の若き知事が改革を進めています。 府職員の給与を引き下げる。 これは、大阪府民にとって本当に良いことなのでしょうか。 財政が厳しければ、まず人件費を下げる。 これは、あまりに短絡的な発想です。 この部分は聖域であり、最終的に手をつけるべきところです。 果たして、人件費を下げて、そのサービスを維持できるのでしょうか。 大阪に限らず、最近の行政の傾向として、正規職員の採用を見送り、 嘱託職員が増えているそうです。 それが、単に経費削減というレベルであれば、サービスの質は落ちて当然です。 これは、小売業にも通じます。 ただ、消費者のためだと、コストを下げることに集中し、 サービスに当たる人たちのことを顧みなければ、 必然的にサービスは低下します。 突き詰めれば、人のかかわる組織は、モノやお金ではなく、人で動いているのです。 そこで働く人たちが喜んでいて、はじめて良質なサービスを提供できます。 人件費は、コストでなく資産なのです。 職員よろこぶ、府民よろこぶ、世界よろこぶ、三方よし!こそ、 天下の大阪がめざすべきものでしょう。
2008年05月23日