田原の街に家内とぶらりと出かけました。 街に入ると「祝甲子園出場 成章高校」の垂れ幕。 藩校上がりの伝統をもつ県立高校が21世紀枠を勝ち取りました。 平日午前中の高校にも足を運ぶと、さすがに物静かでした。 成章高校のまわりは、田原の中心部で、数多くの史跡があり、散策して楽しめます。 おすすめスポットです。お隣の池ノ原公園は、渡辺崋山が自刃した屋敷跡。 その歴史がよくわかるように整備されています。 旺盛に西洋事情を研究し、鎖国の非を唱えたかどで幕府より国元での蟄居を命ぜられます。 田原藩の家老でもあった崋山は、藩にも悪影響が及ぶことを危惧し、 絶筆の書「不忠不孝 渡辺登」を遺して散って行きます。 まさに、板ばさみでした。藩や幕府にも忠実に仕えつつも、 幕府の非にも気づいていた。外国船打払令に対して、時機を慎むべしと 「慎機論」をしたためていたのは、鋭い洞察です。 時同じくして、すでにアヘン戦争が勃発。 崋山の死は、明治維新の夜明けを感じる出来事でした。 この死を機に、日本が物凄い勢いで走り抜けて行きます。 崋山は、今の時代をどのように見ているのだろうか・・・ ともかく、その精神を受け継ぐ、成章球児の活躍を楽しみにしています。
2008年02月09日