郷愁というのは、秋の心と書きますが、私の家内もこの季節、 そんな思いに駆られるようです。 ちょうど、義母が入院したのを機会に、里帰りを先日果たしました。 そんな折に、さだまさしさんの「望郷」という歌を教えてくれました。 さださんは長崎で、家内は函館です。 どちらも異国情緒漂う港町でよく似ています。 家内の好きな歌詞は、「選ばぬ言葉で話せる町」だそうです。 ずっと故郷にいる者にはピンと来ないかもしれません。 ありのままを受け入れてもらえる。 背伸びしない。自分が自分でいられる。 そこに重荷を下ろせる。ほっと一息できる。 さださんの一つの一つの歌詞に故郷の魅力が凝縮されていました。 結びの歌詞にも魅かれました。 「夢見て破れ 恋して溺れ 裏切りまた裏切られ 知らず知らずに 汚れるこの身 恥じながらも唄うこの唄」 そんな私達をなおも受け入れ、優しく覆ってくれるのが故郷。 そこには、父や母たちの大きな愛が待っているのだと思います。 この秋、故郷から離れている人達の望郷の念に寄り添いたいものです。
2009年10月09日