フライパン倶楽部

お店のこと カート

サクラ舞う豊橋公園をぶらぶら歩いていると、 タンポポがひときわ沢山咲いている場所がありました。 午後の日差しに向って、きょとんと微笑んでいます。 どうして、ここに密集しているのかなあ。不思議に思いました。 ちょうど、その場所は公園の裏手で、人目につきにくいところです。 桜並木の小道があり、すぐそこには、朝倉川という川が流れています。 良く見ると、子供の頃から、心に焼きついている一つの石碑がありました。 4人の男たちがボートを漕いでいます。 それは、昭和41年に朝倉川が集中豪雨で氾濫した時に、 孤立した住民を助けに出かけて殉職した4名の警察官の記念碑です。 その石に刻まれた4名の姿は、実に格好良い。男の美学すら感じます。 「人その友のために己の生命を棄つる、之より大いなる愛はなし。」 聖書の言葉を髣髴させる、大変インパクトのある石碑なのです。 そこに桜が舞い、タンポポたちが精一杯に花を添えている。 花たちも、咲くべきところを選んでいるようです。 それは、偶然ではないように思えました。

2009年04月09日

カテゴリ一覧バナー
おすすめブランド一覧 バナー
お客さまとスタッフの声一覧 バナー
読み物一覧 バナー